ナポレオン・ソロ以降、大統領・政治家を演じる以外にはほぼ冷徹な悪役を演じることが多かったヴォーンさんですが、これは違います。相当珍しい役柄ではないかと思います。 フリーランスのカメラマン役、しかもプレイボーイで昔の恋人とよりを戻そうと、あれこれと手を尽くすので、なんとも云えない優しい表情がところどころに見られます。業界人風にデニムの上下を着ているのもかなり珍しい。ともかく、表情が柔らかく、優しいので、少々物足りなさを感じながらも(?笑)見入ってしまいました。
カメラマンの仕事をしている時のいかにも業界人という感じの身体の動かし方、話し方がとっても違和感(笑)があって面白いです。いえ、決して批判しているのではなく、ともかく見慣れていないので、興味深いのです。
 この作品ではプレイボーイ役なだけにベッドシーンがあるのですが、恋人を口説くときも、とても自然で誠実そうで、またまたニューキャラ発見!と言う感じです。もっとも最後は恋人とよりを戻すことには失敗してしまうのですけれどね。
 このエピはあるスポーツジムに通う3人の中年女性達がそれぞれの理由で、美貌を、若き日の自分を取り戻したいと、美容整形に走ってしまう。(きっと当時あたりから美容整形ブームになってきたのかなと想像します。)そのうちの一人で、もとモデル、そして今は実業家のバネッサ(リー・メリウェザー)は元恋人マイケル(ロバート・ヴォーン)から会いたいと電話があり、その日までに少しでも昔の自分に近づけるようにと、整形をし、他の二人も其々の苦悩を通して、また家族の絆が深まる。というお話です。
 こういう普通の魅力的な男性役をもっと見てみたかったですね。
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Mirror Mirror (1979) TVムービー