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ロックスターのように扱われたことで一番良かったことは何ですか?
ロックスターの様に扱われて良かったというのはね、
「マンフロムアンクル」という番組のその主役であったことが、僕の人生に大きな影響を与えたということだね。
それまでは、2,3本のA級映画に出ていてね、「荒野の7人」は何年もかけて絶大な人気を得たけれど、出来た当時は普通のウエスタンと捉えられていた。ポールニューマンと共演した初めてのA級映画でアカデミー賞にノミネートされたけれど、当時はそこまで到達していただけだったんだよ。だから、僕はまだ仕事として俳優をやっている、
ワーキングアクターだったんだ。アンクルの人気のお陰で、交渉力のある俳優になることができたんだよ。
それが大きな違いだね、どんな俳優にとってもね。
僕が言う交渉力って言うのはね、それまでは、誰かが、
仕事をオファーしてくれたら、感謝してそれをそのまま受け入れるだけだった。ところがアンクルの後はね、エージェントを通して、もっとこうして欲しい、ホテルや飛行機、控え室をもっと良くして、ギャラをアップして、などと交渉できるようになったんだ。それまでの僕の人生ではなかった事なんだよ。それまでは
与えられたことをそのまま受け入れていた。
それが本当に大きな違いでね。
「アンクル」がそれを可能にしてくれた。 そして、それ以降決して変わらないんだ。
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