以前ブログで紹介した「アンタッチャブル」です。タイトルの「チャーリー・アルゴス物語」のチャリー・アルゴスを演じています。
アンタッチャブルですから、シカゴマフィアとエリオット・ネスの話が中心です。今回はそのシカゴマフィアのボス、アルゴスが亡くなり、その後継者争いに不利な若い未亡人が、行方不明の息子チャーリーに似た人物を探し、本物のように仕立て上げて、後継者として遺産を相続させようと企んだことから始まるストーリーです。
ホームレスにスープの仕出しをしながら、ちょうど良い人物を見つけるのですが、それが、Vaughnさん演じる人物、しぶしぶその計画に乗ったものの、データをインプットされているうちに彼自身も記憶がよみがえり、どうやら偶然本物であつような展開、しかし、本来ギャング間の抗争を嫌う彼は、後継者争いのために不要な殺し合いがされることに嫌気をさし、わざと偽者である振りをし、継承を拒否、さらに殺人をおかした、自分を巻き込んだギャングを逆に殺人罪で逮捕させ、自分が証言するとネスに告げて、去るのです。
ですから、今回は敵役ではありませんでした。ホームレスから資産家ギャングの息子への転進が見事に演じられ、かつそれでもお金よりも正義を取り、またホームレスへもどることも辞さない、という結構生き方の格好良い役でした。だから、最後に未亡人がついていってしまうのです(笑) 暗黒の時代なので、映像も暗いのですが、ナポレオンになる直前の作品です、お楽しみください。