MC:今夜のBBC1にはナポレオン・ソロのロバート・ヴォーンさんをお迎えしています。
  
あの、あなたがこのように広く有名なスターになる前から政治には関心をお持ちだったのですか?
RV:ええもちろん、子供のときからです。(この言い方がカッコイイ♡)
MC:あなたの最も関心を引く問題はなんでしょう?

RV:今ですか?

MC:ええ、そうです。
RV:ヴィエトナム戦争です。ほとんどそれに力を注いでいます。
  (この時の表情もクール~!)
MC:あなたは最近その件について幾つか発言をしておられます。
  ひとつは、インディアナポリスでの民主党のディナーパーティでですね。 
 この時のスピーチで、党内に困惑した人たちがいると思いますが、

RV:ええ、そうですね。
MC:これにより、あなたと党との関係を裂くものになりましたか、スピーチに招かれる機会が減るというようなことですが、

RV:招待はそのスピーチの後かなり音をたてて増えていますから、党との間に亀裂が入ったとは思っていません
MC:これは本当ですか、あのもう一つ、ノートルダム大学でのスピーチがあまり広く報道されていない、というのは?

RV:あれは全く報道されませんでした。インディアナ新聞の選択で、いわゆる「報道管制」ですね。
MC:あなたのヴェトナム戦争に対する考えはとてもはっきりとしていますね。
  アメリカは手を引くべきと。。。

RV:いいえ、ちがいますよ  (この、Oh no,no,noの言い方がカッコイイ!)

RV: それは、不幸なことに、インディアナポリスの新聞が導いた間違った結論です、が彼らは私のスピーチの場にはいなかったんですよね。
RV:私は、米国政府の方針がそこに介入するのは必要不可欠であるとしているのですが、それは本当に当てはまるとは感じないのです、そもそもその時も今も、初めからそこにいるべきではなかったからです、現在25万の兵が毎日入って行く重要性がないのです。
RV:局地戦だと言う政府のコメントは記録とあっていません。毎日兵士や船や装備を送り込み戦争は拡大しているのです。それがやがて第三次世界大戦につながっていくのではないかと、私はとても懸念しています。

Robert Vaughn Interview Clip,1966

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映像(clips)はこちら(click here)でご覧ください


これはとても珍しい1966年、「ナポレオン・ソロ」全盛時のヴォーンさんのインタビュー映像です。
しかも、ナポレオン・ソロについてではなく、ロバート・ヴォーン個人として、彼がインディアナポリスの民主党の大会で
行った初めてのベトナム戦争についてのスピーチに触れています。
このインタビューはイギリスのBBC1によるもので、時期的には、あのインディアナポリスでのスピーチから間もない時、ハリウッドスターで初めて公式にベトナム戦争反対のスタンスを明らかにして、演説を行い、国際的にもセンセーショナルな反応を呼んだ直後と思われます。ここでは、政治への関心は子供の頃から、そして今の最大の関心事はベトナム戦争である、アメリカがそこにいる理由はない、政府の言っていることはつじつまが合わないと、毅然と持論を展開しています。その姿は、もう格好良い!の一言です。
私がヴォーンファンである理由が、まさにここにある、という感じです。