エド・マクベインの小説をTVシリーズ化した「87分署」シリーズの第13話「ヘクラー」で、銀行強盗完全犯罪を企てる知能犯ソードを演じています。このころのTVシリーズは警察物が多く、各エピソードに悪役が必要だったのです。このころはヴォーンさんが語っているように、本当に悪役としてのゲスト出演がなんと多いこと。でもその一つ一つが「またこの人〜」と思うスキが全くないほどの完璧に別の個性豊かな悪役になっているからさすがです。この「ヘクター」での彼は、自分の頭の良さが絶対的と過信しているのです。目から放つ冷たい光、抑揚のない抑えた冷たい声、そして邪魔になる者はすぐに殺してしまう冷徹さ、こういう役をやらせたら右に出るものは居ないと思えてしまいます。
このシリーズは主演の方々もゲストの方々も豪華布陣でした。面白いのは、レギュラーの
ノーマン・フェル、このエピではこのノーマン・フェル扮する刑事に見抜かれてしまうのですが、「ブリット」では、チャーマス上院議員の言いなりになっている刑事さん役でした。それにしても、逮捕されて尋問されている時の姿もなにやら貫禄ありますねぇ。