これはワシントンD.C.のナショナルシアターで行われたロバート・ヴォーンの独り舞台を収録したものなのですが、私はこれを初めて見たときはとてつもない衝撃、感動を覚えました。それまで、TVや映画で見てきた演技が彼のほんの一部でしかなかったのだということを実感した作品です。約2時間に亘り、一人で演じるだけでなく、車椅子に座ったままの状態で、このカリスマ的な大統領を力強くかつ繊細に演じきっています。初めて4期務めた大統領、その間、大恐慌、パールハーバーの攻撃から第二次世界大戦参戦、戦争集結へ向けてのチャーチル、スターリンとのヤルタ会談、そしてその旅から体調を崩してしまうまでを、大統領としての苦悩を本当にダイナミックにヒューモラスに観客の反応を巧みに利用し、楽しみながら演じています。
「ウヮーッ凄い人だ!」と純粋に思いました。本当に舞台が好きなんだなと思いました。今まで知らなかった舞台役者ロバート・ヴォーンの真髄を見た、と思いました。私のコレクションの中で一番大好きな作品です。
FDR(1982)
Second & Third Presidential Term
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