イギリスの独立プロが南アフリカで撮影した作品です。荒涼とした荒野が味わいあります。
「やくざと息子」とでも訳しましょうか。シカゴギャング時代を舞台にしたコメディです。隆盛期が過ぎようとしているギャングのボスにVaughn、それに対抗する新興勢力のボスにあのTV「荒野の7人」で共演したロン・パールマン(アグリー・ジム・マッグロウ)、その二つの組織に追われるのが主人公のチャーリー(テッド・キング)と息子のアーチーというわけです。物語の中心は逃げまくりのこの弱腰の父親と息子の逃走劇プラス父と子それぞれのロマンス、そして2つの組織の対立がコミカルに描かれています。
Vaughnはマフィアのボス(ベニー・ザ・ボム・パラディノ)、はじめは睨みを利かせた表情で登場するのですが、どうやら部下どもが全然頼りになりそうもなく、「ゴッドバーザーのエーマ」がむなしくパロディックに流れます。(笑)これまた様々な表情のVaughnが見られるので、最近の作品の中では相当なお気に入りです。何が一番好きって、毛皮のコートをまとっている姿が熊の縫いぐるみのようにキュート!さらに上から下まで全部白、の姿も愛くるしく、特に、爆破で粉々になった窓のところにポツネンと立っている姿はもうそこにただずんでいるだけで、ヒューモラス!可愛くて仕方ありません。(爆)見ていて、あの「シカゴギャング対ナポレオン・ソロ」の往年のギャングスターたちを思い出しました。あのときも強持てのギャングスターたちがコミカルでとても面白かったのですが、これのVaughnもまさにそんな感じです。結構笑えて、楽しい作品です。お薦めです。それにしても、Vaughnさんはサングラスはこの色でなければダメなのでしょうか?(笑)きっとこのオレンジとイエローの中間のお色がすきなのですね?余計なことですみません(笑)
Hoodlum and Son(2003)

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