邦題「大統領暗殺指令」あの「白バイ野郎ジョン&パンチ」のエリック・エストラーダとの共演で当時話題になった作品。
政情不安定な中南米のある国が舞台。軍部と手を切った民間出身の新大統領の暗殺を依頼されたフィエロ(エストラーダ)それを阻止するために送り込まれたCIAエージェントのメリック(ヴォーン)、そして裏で動く軍部の秘密組織、この3者が入り乱れて闘うサスペンスアクション。
 VaughnのCIAエージェント役は私の知る限りでは「ナチスクローン」「キューバクロッシング」で元CIAという設定だったと思うが、これが一番溌剌としている。ともかく良く走る、走る、その姿は往年のナポレオン・ソロの時の走りを彷彿とさせる。さらに列車を止めようと必死に叫ぶ姿、タイヤを取替えている姿、泥水を車にはねあげられ泥だらけになる姿、そして、走って走って、息切れして喘ぐ姿、などなど私がいままでには見たことのないショットが満載なのだ。諜報員として、ちゃんと調査をする姿もあり、エージェントらしさが随所に見られる。1986年の作品なので、54才、こんなに動けるとは凄い!と感動をしてしまいました(笑)
 この作品のプロデューサーはあのロジャー・コーマン、「Teenage Caveman」以来、監督はしなくなったが、プロデューサーとして多くの監督を育てている。Vaughnも、「宇宙の7人」「Witch Academy」「Transylvania Twist」そしてこの作品と、かなりのコールマン作品に出演しているのは、やはりCavemanのきづなか???
 この映画の撮影はペルー、リマ郊外のマチュピチュで行われた。実は当時その近辺ではゲリラによってアメリカ人ビジネスマンが誘拐される事件が起きていた。24時間体制でボディガードをつけてもらったのだが、酔っ払っているか、眠っているかで全く頼りに鳴らなかったそう。無事でよかった。 それにしても、Vaughnさんはサングラスは絶対に変えないのでしょうかね???

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Hour of The Assassin(1986):Thanks to Azusa