入隊前の、TVのゲスト出演を数多くこなしていた頃の作品です。このころの典型的なナイーブな青年の役柄です。徹底的に憎らしいのではなく、どこかはかなげな雰囲気を漂わせる悪役ですね。この作品では、病気で療養をしている奥さんの治療費を工面するために一生懸命就職活動をするのですが、なかなか職につけなく、仕方なく強盗に入った店で、誤って店主を殺害してしまう青年の役です。州をまたいで捕まったため、警官が移送に来るのですが、その途中に奥さんの療養所に連れて行ってもらいます。手錠をかけたままなので、自分が刑事採用になり、犯人を護送しているとの嘘に協力してもらい、嘘を通します。本人は病気の奥さんを残して死刑になってしまったら、彼女はどうやって生きていくのだろうと、収監先で苦悩します。
死刑執行の日、やはり死にたくない、妻をどうしよう、生まれ変わったら、刑事になりたい。護送からずっと見守ってくれた刑事に告白をします、しかし、その日療養所から奥さんの死を知らせる電報がとどいており、それを渡されて、安心して死刑執行に向かいま、その刑事に(主役なのですが)心からの感謝を述べて。
残念ながらとても映像が悪いので、ほぼ声だけで判断をしていますが、その声のなんとはかないことか、このころ、こういうナィーブな青年を演じさせたら右に出るものはいなかったのではないでしょうか(大袈裟?)、いや、そう思います。
鉄格子をつかんで嘆く姿、ほかにもあったような。。。あ、「絞首台の決闘」「都会のジャングル」もそうだし、「フロンティアドクター」も。。。
State Trooper:AnotherChance(1956)
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