またまたロジャー・コーマンプロダクションによる作品です。しかし、彼の制作した映画の中で一番の予算であったと、コーマン氏が語っています。ヴォーンさんはキャスティングされたときには、「荒野の7人」の宇宙版リメイクであるとは全然気づかなかった。監督がムラカミだったから興味があった。と語っていますね(フライヤー下部の記事参照ください)。しかし、実際映画を見てみると、それに気付かないということはどう考えてもおかしい、としか言えないくらいに完全なるリメイクです。(笑) 大体1ヴォーンさん演じたゲルトの登場シーンからして、ひとり寂しく隠れていたリーと似たような設定、さらにセリフだって示唆していることは同じです。(笑)それに、アキール星の人々に戦い方を教えている時に、一人離れているゲルトのところへ子供たちがやってきて、「おじさんは悪人なの?」と語りかけるシーンなどは、「あ、これチャールズ・ブロンソンがやってた!」と、あきらかに「荒野の7人」です(爆)ただ今回は、リーのように一人寂しく亡くなるのではなく、みんなに看取られているので、幸せだったかな?
 DVDには脚本のジョン・セイルズと制作総指揮のロジャー・コーマンが解説がフューチャーされているのですが、はっきりと実際に「荒野の7人」に出た人をキャスティングできて良かったと語っています。そして、ここでコーマンが初めて、「ティーンエイジケイブマン」というタイトルは映画会社が土壇場になって変更したので、自分は最後まで「プリヒストリックワールド」にこだわったし、ヴォーンは「プリヒストリックワールド」に出演したんだ。と語っていました。
 さて、この映画なかなか色々なトリビアがありますが、いつくか紹介しますと、
1、襲撃を受ける対象とある星「アキール星」英語表記は(AKIR)です。そうです。Aを足すと。。。AKIRA、黒沢明監督の名前から連想したそうです。
2.今や数々のヒット作品を送り出しているジェームズ・キャメロン監督、はこの作品に一美術担当で雇われ、そこで、ゲイル・アン・ハードの推薦で責任者に抜擢され、その後二人でヒット作品を生み出しているのです。

 スターウォーズのような超スペクタクルではありませんが、低予算の割に各宇宙船の作りなど、良くできていますし、脚本、出演者、監督などいろんな視点から見て楽しめる作品だと思います。

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Battle Beyond The Stars(1980):宇宙の7人

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