自伝にも書かれていた除隊後の出演作品。タイトルのビリーザキッドを演じている。ビリー・ザ・キッドといえばあまりにも西部開拓史上有名な無法者なのだが、このyoung
Vaughn演じるビリーはそういう私が描いていたイメージとは違い、とてもクールで、正義感が強いのだ。意外。知事ルー・ウォレスとの話し合い時にも、著作を読んだ、などと、単なる無法者ではない雰囲気を醸し出している。調べてみるとなるほど、色んな見解が存在しているようである、人から好かれるタイプではあったようだ。Vaughnは南部の若者なまりで、凄みがあるが、なにか律義さを感じさせるBillyを演じている。
偽インディアンに襲われた駅馬車、たった一人生き残った女性(メル・フォレスター)を自分が捕まるかもしれないリスクをも顧みず、時自分が逃げてきた町へ連れて行く。しかも、メルの訪ねて行くお兄さん(ジョン・フォレスター)は郡検事でビリーを捕まえる立場にあった。 メルから話を聞いてビリーに対する印象を変え始めた検事とリンカーン軍の争いを収めにきた州知事との面談にもメルは条件を受け入れるように勧めに出てきた。結局は条件を受け入れずに去って行くが、ウェルズカーゴの調査員ハーディを宿敵マーフィーから救い、全ての悪事が彼の仕業ではないことを納得させる。