この作品はABCTVのミニシリーズとして制作され、1980年3月に放送されました。しかし、ジャンセンはそれを待つことなく、2月に心臓発作で48歳という若さで亡くなっています。そのジャンセンと長年の友人ヴォーンの演技のやり取りが、なんといっても見ごたえがあるので、135分という長さでも、ダレことはありません。 また、精神的に異常のある殺人犯役に、若き日のミッキーロークが登場しているので、これも見どころです。
ストーリーはヴォーン扮するクロフォード三世がロサンゼルス・さん新聞社を購入したところから始まり、その購読数を上げるために、アル中で落ちぶれてしまったかつての名コラムニストのペリノ(ジャンセン)を雇います。そこへ、美女の連続殺人が発生し、それを軸に購読数を増やすのですが、いたずらに掻き立て、町全体が恐怖に陥ってしまうのです。 警察の捜査もはじめは連続殺人として関連付けていなかったので、手ぬるく、それも要因となっていくのです。
この映画ではマスコミがその売上げを上げるために、センセーショナルに取り上げることへの問題提起もあると思います。
私の見どころは何と言っても、奥さんにひざまくらで甘えるクロフォード三世の姿です(笑)
今回は権力者ですが、父になんとか認めてもらいたいというストレスを潜在的に抱えている名家の御曹司役、それを理解してくれる奥さんの存在が強く、娘もこよなく愛している、仕事人間を演じています。
1981年 エドガー・アランポー賞 受賞
cast:David Jansen,Robert Vaughn,Susan Sullivan, Mickey Rourke, Perry King