ヴォーンさん最新映画作品です。2012年10月にアメリカで、限定された劇場で公開されました。インディなので、日本で公開されるのかどうかは、まだわかりませんが、出演者の顔ぶれも素晴しいし、脚本も映画の出来も良いので、是非日本の劇場の大画面で観たいなぁと切に願っています。
 ストーリーはダニエル・トップラーという、お金持ちの息子、成績も優秀でイエールに進んだのだけれど、麻薬に溺れ、医学部を辞めてしまい、生きる目的を失い、自殺をしようとした青年が精神科医の助けで、また生きる目的を見出して行く様をを中心に展開するロマンティック・コメディです。この青年を一人の人間として扱い、次の人生の目標・生きる望みを持たせ更生させるのが、ヴォーンさん演じるバーンスティン医師です。そしてその娘ローラにダニエルは恋をしてしまいます。その恋とローラの親友チャーリーと大学教授バリー(バーンスティンが主催するセッションのメンバー)の恋、さらに同じセッションのメンバー、モーティとダンのいるリハビリ施設のアスレチックコーチとの恋、3組の恋模様が、激しく、優しく、ユーモラスに描き出されています。
 ダンが更生に真剣に取り組む鍵は、これまでと違い、彼がバーンスティン医師に尊敬の念を抱き始めたこと、そして、医師がダンを非常に良く理解して、常に彼の一歩先を行って本人がそうと気が付かないで、本人の意思で更生の道を歩めるように導いたこと、そしてなによりもローラという女性に巡り会ったこと。
ダンを演じたトムがインタビューで語っていますが、彼はヴォーンさんやジェリー・スティラーらベテラン勢を尊敬いたので、それが自然と映画に表れてきています。とても温かな愛に満ちた、ホンワカとした良い作品です。ヴォーン演技が相変わらず光ります。そして、映画で、このような良い人役は「ザ・マインドオブ・ミスターソームズ」以来だと思うので、とても貴重な映画です。今この映画に出演してくれて、本当に良かったと思います。
cast::Tom Pelphrey,Christopher Lloyd,Robert Vaughn,Jerry stiller,Melisa Archer
Written, Produced & Directed by Ric Klass

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Excuse Me For Living(2012)