YoungVaughnがスターとして名前が初めてタイトルロールに載った映画作品。公開が1957年3月なので、兵役に就く前に撮影をしたものである。この映画で、彼はジェシー・ジェームズを撃ったボブ・フォードを演じている。強い父、優しい姉に育てられ、父に反発してちょっと道に迷い、一度だけ、ジェシー・ジェームズの仲間に入って、見張りをした、しかしその時おとしたライフルから足がつき、町の人々に処刑されそうになったところをジェシーに助けられる。しかし、父と姉が知事に掛け合い、「ジェシー・ジェームズを彼が捕まえたら、恩赦にする。」条件をもらったため、彼は自分の自由のために、ジェシー・ジェームズがクリスマスの飾り付けをしている時に背後から撃ってしまう。 ボブの姉と結婚するために同じくジェシーの一味から足を洗ったヴィックとボブはジェシーの一味から狙われる事となる。ヴィックが襲われているときに、ボブの父が助けに行こうとするのと反対に、ボブは逃げようとする。そのボブを父は家族のために逃げるなと叱責し、一度は逃げかけるが、決意して、救出に向かう。ヴィックは敵に囲まれ、撃たれてしまうが、ボブと保管官たちが救出し、一味も逮捕することが出来た。父は息子の成長を喜び、ヴィックも暖かくフォード家に迎えられることとなる。
 Vaughnの出演する西部劇はいわゆる勧善懲悪のヒーローが登場するものとは一味違うものが多い。「絞首台の決闘」「荒野の7人」、TVでは「ツィステドロード」、ウェイステーション」、「「ビリーザキッド」など、心理描写に重きを置いたものが多いのは、やはり彼の演技力によるところがおおいのであろう。西部劇にしても現代劇にしても屈折した若者を演じることがとても多かった時期である。

Home
Back
Hell's Crossroad(1957.3)