日本で公開されたものでは「ブリット」「レマゲン鉄橋」に続く出演作品です。
自伝によれば、イギリスで活躍中に話がきたようで、「Mind of Mr. Soams」の直後とのことです。
ブログでも紹介しましたが、この作品は興行的には失敗、ミスキャスティングが主な原因のようですが、
撮影秘話はなかなか面白いものでした。何しろプレイボーイ誌がスポンサーだったので、何故かバニーちゃんらしきあられもない姿がちらっと(2枚目参照)かつ、堂々と登場するなど、なかなか映画としての統一性も微妙なものです。
ただ、ヴォーン氏のキャスカの演技とイギリス俳優陣の演技は高く評価されていたようです。特にこの映画に出演していたクリストファー・リーは、ヴォーンさんの演技が抜きんでていたと評しています。確かにキャスカの内面の心理を巧みに描写しているとともにシェークスピア作品のセリフ回しも共演のイギリスのシェークスピア役者の面々に全く負けていません。映画自体は、シーザー暗殺まではとても見ごたえがありました。しかし、ヴォーンファンの私には、キャスカが登場しなくなった後のストーリーは、アントニーとブルータスの戦いが長すぎて退屈以外のなにものでもありませんでした。
逆に、何故シーザーを暗殺せねばならなかったのか、その暗殺にいたるまでの経緯をもっと丁寧に描いて欲しかった。であればヴォーンさんの出番ももっと多かったのに。。。(笑)
そういう訳で、ここではキャスカ登場のシーン、のみキャプチャーしています。悪しからず。
(それにしても、ジェイソン・ロバーズは「権力と陰謀」の演技は見事でしたが、このブルータスはご本人も思っていたようですが、いただけない。お気の毒です。英語がシェークスピアになじんでいないのです。)
このpart1では、オープニングから、ブルータスとキャシアスの密談に加わるまでをキャプチャーしています。