このエピのロケ地はオーストリアです。
ザルツブルグで開かれた国際会議に議長として出席しているイレーナ博士を亡命させるために、7年越しの恋人、イーストブルックがプロテクターに依頼します。ソ連にとっても重要な人材なので、常にKGBと思われる護衛がついています。
実際に亡命を手伝うのは、ポールとコンテッサで、見事に成功させるのですが、イギリスで待つイーストブルックの様子から、ハリーは彼が何かを隠していることに感づきます。
彼は、イギリスの諜報機関と取引をしていたようです。折角の再会を果たした二人に、乱暴にもすぐにその条件を告げに諜報部員が来たため、真相をしったイリーナは国へ帰ろうとします。双方の国の狭間で混乱したイリーナは、パニックになっているうちにどちらかの機関によって毒殺されてしまうのです。 イリーナの手に注射針の後を見つけたハリー、イギリス情報部に詰め寄りますが、真相は分からぬままです。 虚しさを体全体に浸み込ませながら歩くハリーの後ろ姿が印象的なエピです。