このシリーズでは色々な犯罪調査に彼らプロテクターズが雇われることが多いのですが、なかでも保険、資産、武器、革命、資産家の子息誘拐などが多いのですが、今回はそれらとはちょっと異なります。
世界的なポピュラー歌手のキャリーが、公演に向けてリハーサルをしているのですが、様々な場面で幻覚を覚えるようになり、誰かに襲われるような恐怖に慄いているので、調査をしてほしいとハリーが依頼されるのです。なので、初めてみたときは、なんとなくしっくりこなかったのを覚えています。でも、大人になって観ると(笑)凄いことに気が付きました。何が凄いかというと、キャリー役の歌手の方が凄いのです。アーサー・キッドと言い、アメリカ50年代60年代に大変な人気を博し、あのオーソン・ウェルズに「最もエキサイティングな女性」と言わせた人でした。しかし、彼女は、68年にホワイトハウスでの昼食会で、反戦の発言をして、それからアメリカにいずらくなり、しばらくヨーロッパで活躍をし、70年代後半にまたアメリカに戻ったという経歴の持ち主でした。ヴォーンさんも68年を境目の年として、しばらくイギリスに拠点を移していましたから、この二人がここで共演したのもなにかのえんなのでしょうねぇ。それにしてもとても印象的な歌声で、魅了されてしまいました。。