ハリーの友人の映画プロデューサーチャンバーは５００万ドルを投じた映画のネガを盗まれ、ハリーに捜査を依頼しているところに、犯人のスミスが悠然と現れ、１０万ポンドを要求して去って行く、そして再び彼が定めた時間に正確に表れ、ネガの半分と１０万ポンドを引換去って行く。いずれの場合も、ハリーたちは、彼の行方を攫めない。ビルのどこから逃走しているのかがつかめない。そして２度目の取引の時、ハリーたちを車庫へネガを探しに、そして爆弾解除をさせに行かせている隙に、逃亡するスミスだか、コンテッサに追われることとなる。その間もしきりと時計を気にするスミス。彼は逃走経路にビルの空調換気口を使用しており、ファンが回っていない時間を利用していたのだった。執拗に追いかけるハリーと必死に逃げるスミスの互いの表情が緊迫感を呼ぶ。
このエピではハリーのブルーのバリエーションの衣装に注目。そして、事件の捜査の合間に料理に講じるハリーの楽しそうな表情にも注目。クールで格好いいハリーがすきだけど、その合間に魅せる人間らしい表情、老眼鏡からの上目視線などが滅多にないだけに、親近感を持たせる。