ノブレス・オブリージュ:貴族や上流社会に生まれた者は社会に対して果たすべき責任が重くなる、というフランスの格言がタイトルになっているエピソード。このシリーズのタイトルは「Reble」反逆者という意味らしいのですが、主人公のYumaが南北戦争後に西部を放浪しながら、そこかしこで起きる事件に関わり解決していく物語のようです。恐らく日本では放映にはなっていないのではないかと思います。ちょっと地味な印象を受けますので。それでも2年間続いたシリーズのようです。さて、このエピソードは主人公のYumaが南北戦争従軍時の上官、クィンシー・バニスターに本を返そうと、彼の町に立ち寄ったことからはじまります。ヴォーンさん扮するイーサ・バニスターが懸賞金のポスターを張っているのをYumaがみるのですが、イーサは彼が探していた元上官の弟であることが分かり、自宅へ招待されます。Yumaは戦場でクィンシーを何度も助けたのです。張られていた懸賞金はある殺人容疑者に対するもの、しかし保安官曰く、まだ犯人だと決まったわけでもなく、裁判もしていないのに、生死を問わず賞金を出すのは、それこそ殺人だと言います。兄に忠実なイーサは、そもそもこれが殺人事件が発端だと言い返します。バニスター家は町をそもそ作った一家で、街の住人達に責任があると言うのです。さて、兄には忠実なイーサですが、彼自身の判断能力は正常で、徐々にクィンシーの言動に疑いを持ち始めます。その心理変化がいつものように目に表れていて、そもそもこれがルーツか!と思わる演技です。街の実力者一家であっても、兄を尊敬している、しかし公平な判断ができる人間であることを上手く示しています。ライフルマンの代理保安官役のような虚勢をはった初々しい感じはすっかりなくなり、上流階級の知性のある人。貫禄さえ感じる役です。これも珍しい役かもしれませんが、似合ってますね。。