Starship Invasion(1977)
カナダ映画です。テーマは「未知との遭遇」と「スターウォーズ」を半々に混ぜたような感じです。
クリストファー・リーが演じる某惑星の提督ラムゼスは自分たちの惑星が滅びるので、代わりに住む星をさがしに地球へ来て、人類をさらっては研究材料を採取し、その後自殺に追い込むという攻撃的行為を繰り返し、地球が適切と判断し、戦闘態勢を整える。
ヴォーンさんは天文学者のダンカン教授、UFOの研究をする、当時ではまだものめずらしがられている存在。それでもあちこちで盛んに目撃情報があるので、TV出演依頼がひっきりなしにある。友人のコンピュータ研究者はそんな夢見たいなことを追うなと警告するように、奥さんもまだ本心ではUFOにとりつかれたような夫に不安を抱いている。
地球を襲うUFOの存在がある一方、宇宙の正義を貫こうとする、宇宙防衛軍のようなものが存在し、地球を偵察している。ラムセスの動きを察知し、やめさせようと警告するが、逆に基地をのっとられてしまう。さらに地球からも攻撃をされ、コンピューターの一部が破壊され、修理が必要となる。基地がのっとられたため、地球人を頼るしかなく、彼らが常にモニターしていたダンカン教授に依頼することになる。彼の家に宇宙船でやってきて、連れて行ったので、妻はさらわれたと思い絶望する。ダンカンは彼らの意図を理解し、協力することとし、友人のコンピュター科学者にも協力させ、彼らが一致団結して戦い、地球を救う。そして絶望して自殺を図った奥さんも宇宙人の力で回復し、互いの無事を喜ぶというストーリー。
低予算であるのが明白にわかる宇宙船の特撮、衣装などなど。。。
宇宙人がテレバシーで語るので、宇宙人はほとんど無表情。さぞかし演技しにくかったのではないかと、同情したくなるほどです。クリストファー・リーも後に「自分の最悪の演技」と言っているほどです。ヴォーンさんとの絡みもなく、映画としての盛り上がりもありませんでした。
でも、ヴォーンさんは主役なので、出番が多く、かつ珍しく極普通の家庭人、普通の教授。エキセントリックなのは研究テーマだけ?(当時としては)そして地球の危機を救うという良い人。 なので、ヴォーンファンとしては、めずらしく穏やかな表情をたくさん見れて嬉しい映画ではあります。(笑) [People」の表紙を飾った写真をどこかで見ていて、なんだろうと思っていた疑問もこの映画で解決しましたし(爆)
ただ、もう少し、映画としての完成度を高めて欲しかった。特に宇宙船同士の戦闘シーンの特撮部分がもっと凝ったものであれば、この映画の質も高まったのではないかと思うのですが。。。

