1978年Emmy賞ミニシリーズ部門助演男優賞受賞作品です。アメリカのニクソン政権時のウォーターゲート事件を扱ったもので、その政権の筆頭補佐官であったアーリックマンの小説をベースに作られました。当初は12時間半を2セット予定していたようです。しかし、高視聴率であったにも関わらず、お化け番組「ルーツ」と比較されたため、後半作成にいたらなかったようです。
ニクソンが辞任してからそんなに経っていないこの時期にこういう番組を作ることができるアメリカって、やはりすごいと思ったのが実感です。国家の最高責任者が権力に固執するとこうなる、という戒め、パブリックオピニオンが力のある国ならではないかと思いました。
さて、2時間強を6回に分けて放送されたこのシリーズで、Vaughnはモンクトンを大統領に仕立て上げる側近、そしてのちに大統領筆頭補佐官になるハンク・フラハティーを演じています。ボスのモンクトンには徹底的に尽くし、部下にはその権力のもとに冷徹に結果をもとめ、かつ逆らうものは冷遇する、という、それはそれは冷酷無慈悲な奴を確かに、好演(熱演)しています。ボスに対する尽くしようといったら、ベッドカバーはめくってあげるは、フラッシュのじゃまにならないようにしゃがみこむは、いつ、どうやって微笑むか、握手するかキューを出すなどなど、、細かいところまでそれはそれは徹底しています。見事です。またジェイソン・ロバーズ演じるモンクトンも本当にいやらしい〜政治家です。(笑)今回は前大統領の辞任から始まり、大統領候補であるモンクトンが大統領になるまでを描いています。フラハティが主導権をまだ持っています。