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2012.9.11-10.7の期間、ニューヨーク州ロチェスターのGeva劇場にて、ヴォーンさん主演による、"You Can't Take
It With You"の舞台公演がありました。これは、このGeva劇場誕生40周年特別記念公演として主役にヴォーンさんを迎えたもので、とても温かみのある中規模都市という土地柄もあり、観客、スタッフ、そしてキャストが一体となり素晴らしい舞台を作り上げました。私は、かねてからの「ヴォーンさんの生の演技を見たい」という希望を叶える絶好のチャンスと思い、見に行ってきました。ヴォーンさんは80歳の誕生日目前とは思えないエネルギッシュな演技を見せてくれて、丁寧に挨拶をする彼に、観客全員がスタンディングオベーションでその演技を称えました。
ここでは、そのGeva 劇場のご好意により、プロダクションフォトとプログラムパンフレット、そして、舞台後ヴォーンさんにお目にかかれた時の写真を載せています。
念願叶って実際に会う事の出来たヴォーンさんは伝え聞いていた以上に温厚な気配りの素晴らしい、本当に素敵な優しい紳士でした。こんなに柔和な方が、あの背筋も凍るような冷徹な役―例えば、「権力と陰謀」のフラハティなど-を演じているとはとても想像できないほどでした。素顔のヴォーンさんはやっぱり、ナポレオン・ソロに近い雰囲気だと思いました。
楽屋から出てきて、待っていたファンに対しての第一声「You are the wonderful audience tonight!」は、舞台を愛するヴォーンさんならではだと感じました。観客の反応を楽しみながら演じているヴォーンさんを生でこの目で見て、自分もその観客の一員であったことにとても大きな幸せを感じます。